水回りを移動する場合
リフォームで水回りを移動しようとお考えの場合に、一戸建ての場合とマンションの場合では可能なことと不可能なことが大きく違ってきます。
一戸建ての場合なら特に制限されることもなく、コストを度外視するなら、極論を言えば現状1階にあるキッチンを2階に持っていくことも可能です。
マンションの場合
ただ、マンションの場合だとそうはいきません。というのも、マンションは水回りの配管の都合等で移動範囲はどうしても限られてしまいます。
築年数が経っている古いマンションの場合は、配水管が階下の天井裏を通っているケースも珍しくないので、このような場合は尚更、移動は困難になります。
水回りの位置変更で多いのがキッチンになります。以前は壁付け方型キッチンや独立型キッチンが多い傾向にありました。
最近は子どもの様子を確認することができたり、家族と会話しながら料理が作れるいわゆる「対面型」と呼ばれるタイプのキッチンを取り入れる方が増えています。
リフォームに制限があるマンションですが、壁付け型のキッチンを対面型のキッチンに変更する位なら可能な場合がほとんどです。
キッチンを対面型に変更する際は単純にリビングの方へ向けるだけではなく、リビングダイニングとのマッチング等も考慮に入れて、トータルでリフォームするのがいいでしょう。
対面型キッチン
対面型キッチンにも「ペニンシュラ型」と呼ばれるカウンターの片方を壁に密着させるタイプと「アイランド型」と呼ばれるキッチンの両側を人が行き来できるタイプがあります。どちらが求める形かを考えておくといいでしょう。
キッチンに近い所に洗面室や浴室、トイレを配置しておくといわゆる「家事動線」が短縮可能になるので、家事の効率が格段に上がります。近くに配置することで「~しながらの家事」がしやすくなるので、便利にもなります。
また、洗面室、浴室、トイレの仕切りを通常のドア等の建具を使わずに、ドアを無くしたり、仕切りにガラスを利用したりすることで、開放感が大幅にアップするので「部屋が狭い」「圧迫感がある」等感じているなら取り入れてみるものアリです。