トイレリフォームの考え方
トイレは家の中では狭い空間ではありますが、1日のうちに何度か過ごす場所であり、時にはお客様もお迎えする所です。
小さな応接室と考えて、おしゃれで清潔な空間を作りましょう。
トイレでポイントになるのが、内装と小物と言えます。
例えばビニールクロスを一面だけ色を変えたり、好きな色でペイントしたりするのもおしゃれです。また無垢材の腰壁にしたり、珪藻土や漆喰仕上げにしたりすると、さわやかなトイレが演出できます。
ペーパーホルダーやスイッチ、また手洗い器などの小物は、トイレのおしゃれ度を大きく左右しますので、じっくり選びましょう。
床材は汚れにくい事を第一に選ぶようにします。
一般的にクッションフロアなどのビニール系の素材を使います。
ポイント
トイレは狭い空間であるからこそ、おしゃれなインテリアを心掛けましょう。
また新規の便器を、元々ある排水管の位置に取り付けられるかどうかの確認を、必ずして下さい。
上の階に新規にトイレを設置する場合には、給水や排水管の経路を確認する他、下の階への音の影響も考慮しましょう。
トイレの広さ・寸法
トイレは幅1.0m、長さ1.5mの広さが目安です。
将来的な事も含めて、介護スペースを確保するのであれば、便器側に50cmのスペースを作ります。
さらに緊急の場合の救助やトイレ介助も考えるならば、扉の開口部分を80cm以上確保しておきましょう。
トイレの仕上げ
トイレは汚れにくく、掃除のしやすい仕上げにする事が最も重要です。
そしてあまり寒々しくならないような色遣いを心掛けましょう。
お勧めの材料には、次のようなものがあります。
- 床 … ビニール床タイル・コルク
- 壁 … 抗菌ビニールクロス・ペイント・一部板張り(腰壁)
トイレの設備
トイレに必要な設備には、換気扇・トレイリモコン・アース付きコンセント・ペーパーホルダー等があります。
また、手洗いカウンターや緊急ブザー、音風ヒーター・パネルヒーター・収納ボックスなどもあると便利です。
トイレの湿気・換気対策
トイレには天井換気扇を取り付けましょう。タイマー付きで時間が経つとオフになるものであれば、さらに便利です。
ドアの下の部分には隙間を作り、通風を促しましょう。
小窓があると自然換気ができるのでなおいいでしょう。
トイレの照明
トイレの照明は、40w程度が目安です。
スイッチをオン・オフする回数が多いので、蛍光灯は適していません。
センサーで点灯・消灯するタイプの照明を検討してみてもいいでしょう。ただし、長時間座っていると自動的に消灯してしまう事もあります。
アイディア
- トイレットペーパーや掃除道具などを、まとめて入れられる収納があると便利。
- ガラス棚付きのペーパーホルダーやスタイリッシュなリモコンでおしゃれ感を演出。
- 棚や鏡などに木を使って、温もりを演出。
- 可能であれば2方向に窓を設けて風通しを良くする。
- スペースに余裕があるなら男性用便器を別に設ける事で、掃除が楽になる。