水回りのリフォームについて
水回りのリフォームについて
利用頻度が高いキッチンやトイレ、浴室や洗面台等の水回りのリフォームは生活を送る上での快適性に直結します。
水回りに限りませんが、リフォームに失敗しないためには外せないポイントを理解し、知識を身につける必要があります。
代表的な水回りのリフォームの費用の目安やリフォーム期間などについて解説していきます。
水回りのリフォームの種類
代表的な水回りのリフォームの種類として挙げられるのが、キッチン、トイレ、浴室、洗面台になります。
これらの水回りは毎日使用になることがほとんどのため、快適な生活を送るためにはとても重要な場所であり、理想通りの水回りを手に入れることができれば、そこはリラックスできる空間になるでしょう。
使用し始めてから15年から25年位がリフォームの目安となります。
キッチンリフォーム
使用するキッチンのランクによって費用は変わってきますが、目安としてスタンダードクラスでおよそ50万円、ミドルグレードクラスでおよそ70万円、ハイグレードクラスで約100万円となっています。
キッチンの本体価格の他にも、オプションを付帯させるか、配置を変更するか等によってもかかる費用は変わってきます。
便利さを追求するあまりアレもコレもオプションを付帯させてしまうと予算オーバーになりかねません。
ポイントとしてこれだけは譲れないと言ったものがあるならあらかじめ決めておくことで、予算内で収めることができるでしょう。
※壁付け型
※対面型
キッチンのリフォーム期間として、キッチンの場所は移動せずにキッチンを交換するだけの場合は周辺の補修も考慮に入れておよそ1週間から10日程度でできあがることがほとんどです。
大幅なレイアウト変更、例えば壁付け型のキッチンから対面型のキッチンへの変更等の場合は期間も大きく変わってくるので、しっかりと確認しておくようにしましょう。
トイレリフォーム
キッチン同様に使用するトイレのランクによって費用は変わりますが、スタンダードクラスでおよそ20万円、ミドルグレードクラスでおよそ30万円、ハイグレードクラスでおよそ40万円となっています。
トイレにもメーカーにより様々なオプションが用意されているので、あらかじめ予算を決めておいた方が安心です。
トイレのリフォーム期間として、トイレ本体を交換するだけの作業なら半日位、現状、和式のトイレを使っていて洋式のトイレに変更したい場合は2日から3日程度見ておいた方がいいでしょう。
トイレの変更だけではなく内装等も変更する場合はさらに1日から2日プラスになることが多いです。
浴室リフォーム
システムバスの場合になります。(自由度が高いオリジナルの造作バスの場合は大幅に価格も変わってきます。)
システムバスのランクによって価格は変わってきます。
スタンダードクラスでおよそ40万円、ミドルグレードクラスでおよそ70万円、ハイグレードクラスでおよそ120万円になります。
浴槽を交換するだけのリフォームでしたら1日、システムバスからシステムバスへの変更のリフォームなら4日から5日程度、ひと昔前の形式のいわゆるお風呂からシステムバスへの変更の場合は5日から1週間はかかることがほとんどです。
造作バスの場合の期間は内容によって大きく変わってくるので、打ち合わせ時に明確にしておきましょう。
洗面台のリフォーム
費用もリーズナブルなことが多いことから人気が高いシステム洗面台ですが、収納が多くあるタイプ、複数のボウルがあるタイプ等は予算が上がります。
スタンダードクラスでおよそ10万円から20万円、ミドルグレードクラスでおよそ40万円、ハイグレードクラスでおよそ60万円となっています。
洗面台の位置を移動するような大掛かりなリフォームでなければ、洗面台の交換に要する日数は1日程度です。洗面室の補修等が絡んでくる場合はプラスで2日から3日程度みておけばいいでしょう。
水回りリフォームで注意すべきポイント
水回りのリフォームで後々になって失敗したと思わないために注意すべきポイントを紹介します。
ポイント① 実物を見てから決める
中には百万円を超える商品も珍しくありません。
水回りは毎日利用する場所です。
あらかじめ色見や高さ、幅、使ってみた感じなど知っておく必要があります。
毎日利用する場所を実物を見ないで決めるのはとても危ないので、カタログや雑誌の写真だけで商品を決めずに、実際にショールームに行き購入を判断するようにしましょう。
たとえば、毎日の調理で利用するキッチンの高さなどは実際に試すのがベストです。
ポイント② 見た目だけで判断しない
漏水だけではなく、漏電しているケースも珍しくないので、耐用年数が超えている物に関しては見た目で使えると判断せずに、リフォームを念頭に置くようにしましょう。
ポイント③ 一度に工事した方が得
というのも、一言で水回りのリフォームと言っても配管、電気、内装工事など多くの工事が絡んできます。
水回りのリフォームに関連する工事を一度に行えた方が予算は抑えられますし、同一メーカーでキッチンや洗面台などの設備機器を購入する場合は割引サービスを実施しているリフォーム会社も多いからです。
水回りリフォームのセットメニューを利用する
水回りをお得にリフォームできるセットメニューがある会社もあります。
セットメニューの内容は会社によっても異なりますが、例えばキッチン、トイレ、浴室、洗面台の4つのセットメニューを扱っている会社は多いです。
セットメニューがお得な理由
水回りのリフォームをひとつひとつ行うよりもセットメニューがあるなら、それを利用した方がお得にリフォームすることができます。
どうして安くできるかと言うと、リフォーム内容(工事を行う範囲、利用する資材、設備)が決められているために、余計な人件費がかかることがなく、また設置に関する細かな打ち合わせの必要がないからです。
また大量仕入れを行っている関係上、安く提供できたり、型遅れになった商品をさらにお得なセットメニューとして販売することもあります。
セットメニューのデメリットについて
予算的にやさしいセットメニューですが、メリットだけではありません。
デメリットとして、細かな設定(グレード等)が選べない、レイアウトの変更ができない、稀に保証が付いていないことがある等が挙げられます。
安いからと言ってリフォームで妥協はしたくない、ある程度のお金はかかってもいいから細部にまでこだわりたいと考えているなら、しっかりとセットメニューの内容を把握して判断するようにしましょう。
リフォーム会社の種類
水回りのリフォームに限らず、いざリフォームをしようと考えたときに、リフォーム会社が多くありすぎて、どの会社を選んでいいのかわからずに苦労したという話を聞きます。
ポイントとしましてリフォーム費用のおおよその相場を把握したり、リフォーム会社それぞれの料金を比べるためにも最低でも3社から4社程度に見積もりを依頼するようにしましょう。
住宅メーカーやデベロッパーにリフォームを依頼
実際に建物を建てた住宅メーカーやデベロッパーにリフォームを依頼します。有名大手だと安心感も高く、信頼できますが、リフォーム工事費用は高い傾向にあります。
また、実際にリフォームを行うのはそこの地元の工務店等に任せている大手も少なくないので、その場合は住宅メーカーやデベロッパーにリフォームを頼まずに、直接地元の工務店に依頼した方が予算を抑えられることも多いです。
住宅設備メーカーにリフォームを依頼
INAXやTOTO、タカラスタンダードやクリナップ等々のいわゆる設備メーカーが行っているリフォームになります。
誰しもが聞いたことがある有名なメーカーも多いので安心感は高いです。
ただ、注意すべき点として有名メーカーにリフォームを依頼したと思っていても、実際は直営ではなくフランチャイズであったりするケースもあります。
名が通った有名メーカーだとリフォーム工事費用が高いことがあるので、他との見積もり比較は行うようにしましょう。
リフォーム会社に依頼
リフォームを専門で行っていることから、経験も豊かで技術力が高いところが多いので、もし何らかのトラブルが発生した場合も難なく対処できることも。
デメリットを強いて挙げるなら、便利になるリフォームには強くても、デザイン重視のリフォームは弱いところもあるという事です。
また、リフォーム会社の中には悪徳会社もあるので、見極めるためにも見積もり比較は必ず行いましょう。
設計事務所にリフォームを依頼
大規模なリフォームほど力を発揮するのが設計事務所です。
逆に設備機器の交換のみの場合は対応そのものをしてもらえないことが多いです。
生活動線を変更してより快適な空間を作るためのリフォームをお考えでしたら、設計事務所に依頼するのがいいかもしれません。
地元の工務店にリフォームを依頼
地域に密着している地元の工務店に依頼するリフォームです。
地域のことを知り尽くしているので、断熱処理などその土地に合ったリフォームができ、大手の住宅メーカー等と比較して、費用の面でも安価なケースも少なくありません。
大掛かりなリフォームから小規模なリフォームまで幅広く対応してくれる工務店がほとんどです。
注意するポイントとして、工務店の中にはマンションのリフォームには対応していないところもあるので、あらかじめ依頼が可能かどうか確認しておくようにしましょう。
リフォームを依頼する際のポイント
ただ単に古くなったから交換するといったことに留まらないのが水回りのリフォームです。
どこまでの水回りのリフォームをするかによっても選ぶ会社は変わってくるので、自分の中で基準を設け、実際にショールームを見に行ったり、リフォーム後のお宅を見学に行ったりして、判断するようにしましょう。
担当者との相性やアフターサービスの有無等も大切なので1社にこだわらずに複数の会社から同じ内容で見積もりを取るようにすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎日毎日利用する水回りは生活に直結します。
新築で購入したり、前回のリフォームから15年から20年程度経過しているなら、見た目がキレイであっても普段は見えない部分の劣化始まっている可能性が高いので、本格的にリフォームを考えてもいい時期です。
水回りのリフォームの検討がきっかけになり、生活スタイルが変わったことから、全体のリフォームにつながることもあります。
決して安いお金で済むものではないリフォーム。
頻繁には行えないリフォーム。
だからこそ、快適で理想の空間を得るために安心して任せられる信頼度が高い会社を見つけることが非常に重要になります。
監修者のアドバイス
「水回り」とは、文字通り水を利用する設備のある場所や、設備機器全般のことを言います。
キッチン、トイレ、浴室、洗面台など水分や湿気の多い部屋や造作は、それだけで建材の劣化や配管の腐食などが進みやすいのです。それだけに、リフォームが頻繁に行われる場所でもあります。
水回りのある個所の配管類や床下や壁の中などは、外から見えないので、早めの点検を行い傷が浅いうちにリフォームすることをオススメします。